パーソナルトレーナーとして働いていると一度は、独立を目標に仕事をする事があるのではないでしょうか?
パーソナルトレーナーとして独立することは、自由な働き方や雇われている時よりも高収入を目指せる魅力的な選択肢です。
しかし、独立にはリスクも伴い、計画的に進めなければ失敗する可能性もあります。
本記事では、パーソナルトレーナーが独立する際に必要な準備や集客方法、成功のポイントを詳しく解説します。
パーソナルトレーナーが独立するメリット

パーソナルトレーナーが独立すると様々なメリットがあります。
- 収入の上限がない
- 自由な働き方
- ブランディングの確立
- 顧客との関係性を深められる
それぞれ雇われのパーソナルトレーナーでは実現が難しい事なのでトレーナーとして一人前になり自信が付けばパーソナルトレーナーとして独立する事を視野に入れるのもおすすめです。
1.収入の上限がない
雇われのパーソナルトレーナーとしてジム勤務の場合、売り上げを150万円以上作ったとしても固定給や歩合給で収入が制限されることもあります。
独立すれば売上から経費を引いた分が収入となるので自身の頑張り次第で大幅に収入を伸ばすことができます。
パーソナルトレーナーは、利益率が高いビジネスになるので独立すれば雇われの時よりも単価を安くしたり仕事時間を減らしても収入が上がる可能性があるので今よりも収入を増やしたいパーソナルトレーナーには独立がおすすめです。
2.自由な働き方
パーソナルトレーナーとして独立をすれば、雇われトレーナーと違い最低出勤日数や最低勤務時間がないので、勤務時間やトレーニング内容を自由に設定できるため、ライフスタイルに合わせた自由な働き方が可能です。
独立をする事で決まった日数と時間を働いて会社から貰う給与ではなく、売上から場所代や交通費などの経費を引いた分が収入となるので勤務日数や勤務時間、セッション数が少なくなり自由な時間が増えても収入が上がる可能性があります。
自由な働き方を実現したいパーソナルトレーナーには独立がおすすめです。
3.ブランディングの確立
雇われのパーソナルトレーナーとしてジム勤務の場合、会社の方針や会社のブランディングが決まっているので自身のブランディングが難しくなります。
パーソナルトレーナーとして独立する事で自身のコンセプトやターゲット層に合わせてブランドを作り、理想のクライアントを集めることができます。
パーソナルトレーナーとしてもブランディングが確立できれば、パーソナルトレーニングだけでなくプロテインの販売やコンテンツ販売などビジネスの幅が広がり更なる収入アップに繋がります。
4.顧客との関係性を深められる
雇われのパーソナルトレーナーだとサービスや指導方針などが会社が決めた物に縛られるので臨機応変な顧客対応に限界があります。
パーソナルトレーナーとして独立することで、ジムの方針に縛られず、自分のやり方で顧客との信頼関係を築くことができます。
自身でルールを作ってビジネスを始められるので顧客1人1人にあったサービス提供ができるので顧客との関係性を深められます。
顧客とより深い関係性を築きより良いサービスを提供したいパーソナルトレーナーには独立がおすすめです。
パーソナルトレーナーが独立する時の課題

パーソナルトレーナーとして独立するとメリットだけではなく課題もあります。
- 集客が難しい
- 安定収入の確保
- 経営スキルが必要
- 競争が激しい
パーソナルトレーナーとして独立する時は、メリットだけでなく課題も許容した上でしっかり準備をして独立するようにしましょう。
1.集客が難しい
雇われトレーナーでジム勤務をしている時は、会社のマーケティング担当者が集客してくれるので問い合わせをしてきた顧客対応だけで良いのですが、パーソナルトレーナーとして独立をする場合、自分で顧客を獲得する必要があります。
パーソナルトレーナーとして独立し集客をする為には、効果的なマーケティングが不可欠です。
独立をした場合、パーソナルトレーナー業だけでなく集客のためのマーケティング作業なども必要になるので接客以外の仕事も増えます。
2.安定収入の確保
雇われトレーナーでジム勤務をしている場合、固定給でも歩合制でも最低限の収入が保証されますが、パーソナルトレーナーとして独立すると収入が保証されないので毎月売上を作らないと収入が確保できません。
独立初期は収入が不安定になりがちで、安定した収入を確保するまで時間がかかるので、パーソナルトレーナーとして独立する場合は、数ヶ月の間収入が0円でも生活できるだけの貯蓄や別の収入源として副業の準備が求められます。
3.様々なスキルが必要
パーソナルトレーナーとして独立すると雇われトレーナーでジム勤務をしている時と違いパーソナルトレーナー業以外の仕事も自分でする必要があります。
自分1人で事業をする場合は経営や経理、マーケティングなど様々なスキルが必要になります。
1人で全てのことをする場合、時間も労力もかなり必要になるので経理面やマークティング面をサポートしてくれる提携企業を作ったり、システムを利用する事がおすすめです。
パーソナルトレーナーの独立に必要な準備

パーソナルトレーナーとして独立し失敗しない為には、独立前の事前準備が必要不可欠です。
独立してから頑張るのでは手遅れになるので独立前からしっかり準備をして独立に備えましょう。
パーソナルトレーナーとして独立する場合に必要な準備項目を紹介していきます。
1. ビジネスプランの作成
パーソナルトレーナーとして独立し成功するためには、明確なビジネスプランが必要です。
パーソナルトレーナーは、他の独立したパーソナルトレーナーやパーソナルジムが競合となるので、競合に負けず集客を安定させ売上を作る為にしっかりビジネスプランを以下のポイントを押さえて作成しましょう。
- ターゲット層の設定
- サービス内容の明確化
- 収支計画
- 競合分析
ターゲット層の設定
パーソナルトレーナーとして独立する場合、まずはどのような顧客を対象にするかを決めましょう。
例えば、ダイエット目的の人、アスリート、高齢者向けなど、ターゲット層を設定し特化した分野を持つことで差別化ができます。
パーソナルトレーナー活動するエリアに合ったターゲットを設定するかターゲットに合わせたエリアを選ぶようにしましょう。
サービス内容の明確化
パーソナルトレーナーとして独立してから提供するトレーニングの種類や料金設定を具体的に決めましょう。
パーソナルトレーニングだけでなく、オンライン指導やグループレッスンを組み合わせることで、収益の幅を広げることが可能です。
設定したターゲット層の需要に合ったサービスにする事が重要です。
収支計画
パーソナルトレーナーとして独立する前に初期投資(機材購入、ジム契約費用、マーケティング費用など)と運営コストを考慮し、収益モデルをしっかり設計しましょう。
収支が合わないと独立しても破産し事業撤退することになるのでしっかり時間をかけて収支計画を立てましょう。
収支計画を立てる時は、夢見た数字ではなくシビアめに数字を決めていくようにしましょう。
競合分析
パーソナルトレーナーとして独立する前に他のパーソナルトレーナーやジムのサービス内容や料金を調査し、自分の強みを活かしたポジショニングを考えましょう。
競合分析をする事でエリアに需要があるのか分かったり、押し出した方が良いサービスが決まったり、マーケティング戦略を円滑に進められます。
2. 集客戦略の構築

パーソナルトレーナーとして独立後に安定した収益を得るためには、効果的な集客が不可欠です。
顧客の集客は、安定するまで少し時間がかかるので独立してから集客を始めても数ヶ月間なかなか集客ができない状態になるのでパーソナルトレーナーとして独立する前から集客戦略を構築し実践しておきましょう。
- SNSの活用
- ブログやSEO対策
- 口コミの活用
SNSの活用
インスタグラムやYouTube、TikTokなどのSNSアカウントは独立前から開設し運用を始めておいましょう。
運用を続けてある程度育ったアカウントは、十分な集客が可能です。
自分でSNS運用をすれば無料で完結するので、広告費をかける事なく無料集客が安定します。
トレーニングの情報を発信や食事、栄養情報の発信などユーザーに有益な情報を発信してフォロワーを増やしましょう。
特にビフォーアフター写真やトレーニング動画は反響を得やすいです。
ブログやSEO対策
「エリア名 パーソナルトレーナー 」のキーワードで検索上位を狙い、自身のホームページやブログを運営することが大切です。
他には「ダイエット 痩せない」「ダイエット 食事」などダイエットに興味があるユーザーに刺さるキーワードでブログを作成すると集客の窓口が広がり潜在顧客の集客にも効果的です。
口コミの活用
既存顧客の成功体験をシェアしてもらうことで、新規顧客の獲得に繋がります。
パーソナルトレーナーとして独立する前に口コミやビフォーアフター写真など集めておくことで事前にアピールできる実績が作れます。
3. 事業用設備の準備

事業形態によっては、レンタルジム、独立店舗の開業、顧客の自宅でパーソナルトレーニングなど異なる選択肢があります。
どの事業形態もそれぞれメリットやデメリットがあります。
レンタルジム
最近では、パーソナルトレーナーとして独立してから自分のパーソナルジムを持たなくてもレンタル専用のプライベートジムやパーソナルジムの店舗が空き時間にしているジムのレンタルサービスを利用することでパーソナルトレーニングができます。
レンタルジムでパーソナルトレーニングをする事で物件取得費や設備費などの初期費用がかからずスモールスタート出来るだけでなく家賃がかからないので毎月の経費も削減できます。
パーソナルトレーナーとして独立してレンタルジムでサービスて提供を始めてからレンタル費用よりも家賃が少ない状態になったり、収益が安定、自身のブランド力を大きくしたいタイミングで独立店舗の開業という流れがおすすめです。
独立店舗の開業
パーソナルトレーナーとして独立して独立店舗の開業をする事で自分のパーソナルジムを持つことができます。
店舗を持つことでパーソナルジムの内装や設備を自分好みに出来たり、Googleマップでの集客、自分のブランド力を大きく出来るメリットがあります。
ですが、物件取得費や設備費など独立する時に200万円〜400万円の初期費用がかかるのデメリットがあります。
顧客の自宅
集客できた顧客が自宅にトレーニング出来る部屋があったり、ジム付きタワーマンションで住んでいる場合、顧客の自宅でサービスを提供する事ができます。
この場合、自宅までパーソナルトレーナーが来てくれるので顧客満足度が高まったり経費が交通費しかかからないと言うメリットがあります。
ですが、自宅にトレーニング出来る部屋があったり、ジム付きタワーマンションで住んでいる顧客相手にしかサービス提供出来ず集客のハードルがかなり高いのでなかなかターゲットの集客を出来ないので注意しましょう。
まとめ
パーソナルトレーナーとして独立することは、大きなチャンスですが、それに伴うリスクもあります。
成功するためには、しっかりとした計画を立て、ターゲットを明確にし、効果的な集客戦略を構築することが不可欠です。
また、継続的な学習と実践を通じて、経営スキルを磨くことも重要です。
パーソナルトレーナーとして独立を成功させるためには、SNSやWEBマーケティングを活用し、顧客を獲得する工夫を凝らすことが求められます。
さらに、リピーターを増やすための施策を考え、長期的に安定したビジネスを運営することが重要です。
独立を目指すパーソナルトレーナーの方は、計画的に行動し、成功を掴むための準備を進めましょう。
また、必要に応じてコンサルティングサービスを活用することで、スムーズに独立を達成できるでしょう。