パーソナルトレーナーとして活動していると
「独立して自分のジムを持ちたい」
「フリーランスで自由に働きたい」
このように考える方が多いのではないでしょうか?
しかし、独立にはメリットもあれば様々なリスクもあります。
特に、会社員としてパーソナルジムでトレーナーをしている方が独立すると、経営や集客、税務処理など、パーソナルトレーナー業以外の作業が増えるので各スキルや時間が必要になります。
そのため、パーソナルトレーナーとして独立を成功させるには事前の準備が欠かせません。
本記事では、パーソナルトレーナーが独立するための具体的なステップや成功のポイント、よくある失敗例を詳しく解説します。
独立を考えている方は、ぜひ最後まで読んで参考にしてください。
本記事の信憑性

- ダイエットブログ管理者
- パーソナルトレーナー歴6年
- 200名以上のダイエット・ボディメイクをサポート
- パーソナルジム経営者
パーソナルトレーナーが独立するメリット・デメリット

パーソナルトレーナーの独立には自由な働き方や収入アップのチャンスがある一方で、経営や集客の課題もあります。
パーソナルトレーナーとして独立し成功させるためには、メリットとデメリットを正しく理解し適切な対策を講じることが重要です。
独立のメリット
パーソナルトレーナーとして独立する主なメリットは下記の3点になります。
- 収入の上限がなくなる
- 自由な働き方ができる
- 自分のブランドを築ける
収入面や働き方などに大きなメリットがあります。
1. 収入の上限がなくなる
会社員としてパーソナルジムに勤務していると、給与が決まっているのである程度の収入が決まっています。
また、先輩トレーナーの収入が今後の自分が得られる収入の指標になるので年収1000万円などお金持ちになる事が難しいかもしれません。
しかし、パーソナルトレーナーとして独立すれば自分のサービスの価格を自由に設定でき、売上に応じて収入が上がるので努力次第で収入を大きく伸ばすことが可能です。
また、グループレッスンやオンライン指導、教材販売などを取り入れれば、より効率的に収益を拡大できます。
2. 自由な働き方ができる
会社員をしていると会社のルールの中で仕事をすることになります。
パーソナルトレーナーとして独立することで勤務先のルールに縛られず、自分のペースで仕事を進められます。
例えば、週4日勤務にする、好きな時間帯だけ指導する、特定の顧客だけを対象にするといった柔軟な働き方が可能です。
独立することで売上に対する収入の割合が上がるので会社員時代よりセッション数が少なくても収入がアップし働く時間を少なくする事もできます。
3. 自分のブランドを築ける
パーソナルジムに所属していると、会社が運営時ているパーソナルジムのブランドに頼る形になりますが、パーソナルトレーナーとして独立すれば自分の名前やジム、独自のトレーニングメソッドを活かしたブランドを確立できます。
これにより、差別化を図り、競争力を高めることができます。
独立のデメリット

パーソナルトレーナーとしての独立は、メリットだけでなく下記のようなデメリットもあります。
- 集客が難しい
- 安定収入が得られにくい
- 経営のスキルが必要
これらのデメリットを理解し、事前に独立する準備を進めることで、失敗を避けたスムーズな独立が可能になります。
1. 集客が難しい
会社員としてパーソナルジムでトレーナーをしていると会社に在籍するマーケティング担当者がWEBやSNE、広告を用いた集客を行い、パーソナルトレーナーは来店したお客様を指導する流れになります。
しかし、パーソナルトレーナーとして独立すると自分で集客をする必要があるので、WebサイトやSNSの運営、広告運用などのマーケティングスキルが求めら、自分で実践する事になります。
トレーナーとして一流でも集客が出来ないと売上が作れないので独立前にトレーナースキルだけでなく事前にマーケティングスキルも身につけておきましょう。
2. 安定収入が得られにくい
パーソナルトレーナーとして独立すると会社から給与をもらえません。
パーソナルトレーナーとして独立すれば頑張り次第で収入が上がる反面、仕事がないと収入がなくなるので顧客が固まるまで安定した収入が得られにくいです。
独立後すぐに顧客が確保できるとは限らないので最初の数カ月は収入が不安定になるため、生活費を含めて独立後の運転資金を準備したり副業の活用を検討する必要があります。
3. 経営のスキルが必要
パーソナルジム勤務時代は、売上や経費の管理を意識することは少なかったかもしれません。
しかし、パーソナルトレーナーとして独立すると、経費管理、確定申告、契約書作成、クレーム対応など、トレーニング指導以外の事務業務が発生します。
トレーナー業だけしていて収入が得られる会社員トレーナーと違い、トレーナー業以外の経営面も自身で行う必要があるのでトレーナースキルだけでなく経営のスキルやノウハウも必要になります。
パーソナルトレーナーが独立するための5つのステップ

パーソナルトレーナーとして独立を成功させるには、独立してから頑張るのではなく計画的に準備を進めることが重要です。
以下の5つのステップを実践することで、独立後の成功確率を高めることができます。
パーソナルトレーナーとして独立し失敗する方の多くは、事前準備なく勢いで独立している傾向にあります。
独立の目的とビジョンを明確にする
まず独立の目的とビジョンを明確にしましょう。
「なぜ独立するのか?」を考えて単に「自由になりたい」「収入を増やしたい」という理由ではなく、どんなトレーニングを提供したいのか、どんなお客様に向けたサービスを作りたいのかを具体的に考えることが重要です。
目的とビジョンを明確にする事で、ブレない経営判断や効果的な目標設定が可能になります。
例
- 30代女性向けのボディメイク専門パーソナルジムを作る
- 自宅やオンラインで受けられるトレーニングプログラムを販売する
目的が明確でないと、ターゲットがブレて集客やサービス設計もブレてしまいます。
資金を準備する
パーソナルトレーナーとして独立する場合、やる気とスキルだけでなく資金も準備しましょう。
資金はパーソナルジムを開業する為の初期費用だけでなく、生活費や2ヶ月目以降の家賃、広告費などの運転資金も必要になります。
パーソナルジム開業の初期費用
パーソナルジムを開業する場合は、ジム物件の取得費や設備資金などの初期費用が必要です。
初期費用
- 物件取得費:100万〜200万円
- トレーニング機材:30万〜100万円
- 保険・備品 5万〜20万円
スモールスタートの為に自身のジムを持たずにレンタルジムから始める事で初期費用を抑えることも出来ます。
運転資金
パーソナルトレーナーとして独立して失敗しない為には運転資金を準備する事も重要です。
独立してすぐに安定した売り上げを作ることが難しいので2〜3ヶ月間の間に収入が0でも生きていける分の運転資金を準備しておきましょう。
初期費用
- 生活費
- 家賃
- 広告宣伝費
集客の仕組みを作る
パーソナルトレーナーとして独立しても集客が出来ないと売上が作れないので集客の仕組みを作る事が重要です。
独立してから集客の仕組み作りをしても遅いので独立前から集客の仕組みを作っておきましょう。
集客の仕組み
- ホームページ制作・ブログ運用:検索上位表示で長期的に集客
- SNS運用(Instagram・X・TikTok):ビフォーアフター投稿で認知度UP
- YouTube発信:動画で信頼感を高める
このような仕組みを事前に作り安定した集客を実現しましょう。
法人化or個人事業主の選択
個人事業主と法人の違いを理解し、自分に合った形態を選びましょう。
個人事業主と法人の違い
- 個人事業主:手続きが簡単で初期費用が抑えられる
- 法人:信用力が高く、節税対策しやすい
法人にすると色々と費用がかかるので最初は個人事業主としてスタートし、売上が軌道に乗ったり法人間の取引が増えたタイミングで法人化する事がおすすめです。
また、個人事業主で独立する場合も法人で独立する場合も確定申告や決算など税務関係で必ずしないといけない事が増えるので顧問税理士を持つ事もおすすめです。
契約・サービス設定を決める
コースの契約内容やサービスを決めて適切な価格設定を行い、リピーターを確保することが重要です。
単発・コース(回数×期間)・チケット制・月額制など、ターゲットに合わせたプラン設計をしましょう。
プランの違い
- 単発プラン(1回○○円):初心者向け
- コース(回数×期間):高単価
- チケット制(5回・10回):継続的な顧客獲得
- 月額制(定期契約):安定収入を確保
キャンセルポリシーや契約書をしっかり作成し、トラブルを未然に防ぎましょう。
まとめ
パーソナルトレーナーの独立は、自由度が高く、収入アップの可能性があります。
しかし、集客・経営・資金管理などのスキルが求められるのでトレーナー業以外の仕事も増えてしまいます。
- 独立の目的を明確にする
- 資金と集客の計画を立てる
- リスクを抑えてスタートする
- リピーターを増やし、安定した経営を目指す
これらのポイントを押さえて、成功するパーソナルトレーナー独立を実現しましょう!
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