パーソナルジムを経営する際、決済方法の選択は売上に直結する重要な要素です。
特にクレジットカード決済を導入することで、顧客の利便性が向上し、売上アップにつながる可能性が高まります。
パーソナルジムは、コース料金が高く1回の決済金額が数万円〜数十万円がほとんどで無料カウンセリングや体験トレーニングの時に現金を持ち合わせていない顧客がほとんどです。
なので、決済方法が現金支払いや銀行振込のみの場合、その場で決済することが難しく機会損失する事があります。
本記事では、パーソナルジムにクレジットカード決済を導入するメリットと売上向上に繋がる具体的なポイントを解説します。
本記事の信憑性

- ダイエットブログ管理者
- パーソナルトレーナー歴6年
- 200名以上のダイエット・ボディメイクをサポート
- パーソナルジム経営者
クレジットカード決済導入のメリット

自社のパーソナルジムにクレジットカード決済を導入する事で機会損失を回避する以外にも様々なメリットがあります。
クレジットカード決済導入のメリット
- 顧客の支払いハードルが下がる
- 継続率の向上
- 高単価メニューの販売がしやすい
- 予約の無断キャンセルを防ぐ
- キャッシュレスの利便性向上
1.顧客の支払いハードルが下がる
パーソナルジムの決済方法でクレジットカード決済を導入することで、顧客は手持ちの現金を気にすることなく気軽に支払いができます。
特に数万円〜数十万円する高額なパーソナルトレーニングのプランでは、クレジットカードの利用ができることで申し込みを決断しやすくなります。
普段から大金を持ち歩いている方は少ないのでクレジットカード決済がない事で無料カウンセリングや体験の後に決済が難しく即決ではなく持ち帰りになる事が増えてしまいます。
無料カウンセリングや体験トレーニングの後の顧客のモチベーションが上がり購買意欲が高いタイミングで料金を支払って頂くためにもクレジットカード決済を導入する事がおすすめです。
2.継続率の向上
クレジットカード決済を利用することで、月額プランやサブスクリプション型のサービスを導入しやすくなります。
毎回現金を準備する手間がなくなるため、顧客は継続しやすくなり、長期的な売上アップが期待できます。
クレジットカード決済代行業者の中には、自動でオンライン決済をする事ができる物もあります。
3.高単価メニューの販売がしやすい

高額なプランや回数券の購入を促す際、クレジットカード決済があると分割払いやリボ払いを選択できるため、顧客にとって心理的な負担が軽減されます。
その結果、高単価のコースを選びやすくなり売上の向上につながります。
高単価メニューを販売し高客単価をアップすることは、パーソナルジム経営で重要です。
4.予約の無断キャンセルを防ぐ
パーソナルジムを経営していると契約書を記入してもらっても後日の現金決済や銀行振込になると支払いがされず初回日に無断キャンセルされるというケースもあります。
事前決済やデポジットの支払いをクレジットカードで受け付けることで、予約の無断キャンセルを防ぐことができます。
これにより、無駄な機会損失を防ぎ、経営の安定性が向上します。
5.キャッシュレスの利便性向上
昨今、キャッシュレス決済の普及が進んでおり現金を持ち歩かない人が増えています。
また、クレジットカードの多くはポイントやマイルが貯まるので出来るだけ高額な買い物はクレジットカードで決済したいと言うユーザーが多いです。
クレジットカード決済を導入することで、そうした層の顧客も取り込むことができ、機会損失を減らすことが可能です。
クレジットカード決済導入のデメリット
クレジットカード決済導入にはメリットだけでなくデメリットもあるのでクレジットカード決済導入前にデメリットも把握しておきましょう。
クレジットカード決済導入のデメリット
- 手数料・コストがかかる
- 返金・チャージバックのリスク
- セキュリティ対策の必要性
1.手数料・コストがかかる
クレジットカード決済を導入すると、決済代行業者に手数料を支払う必要があります。
この手数料は売上の数%に設定されていることが多く、利益率に影響を与える可能性があります。
特に高額なコースの場合、手数料も高くなるので注意しましょう。
クレジットカード決済を導入するためには、数万円の決済端末やシステムの導入費用がかかることもあります。
決済代行業者によっては、売上に対する手数料の他に振り込み手数料や決済1回ごとにかかる手数料、毎月のシステム費がかかる場合もあるのでクレジットカード決済を導入する際は、決済代行業者に支払う費用を把握しておきましょう。
2.返金・チャージバックのリスク
クレジットカード決済では、顧客が不正利用や返金を決済代行業者に直接要求をした場合、チャージバック(強制返金)が発生することがあります。
これにより、売上が取り消されるだけでなく、手数料や追加費用が発生する可能性があります。
クレジットカード決済を導入する場合、返金や支払いトラブルに関する内容を契約書に明記しておきましょう。
特にコース契約者と決済者が異なる場合、このようなトラブルが起きる事が多いので注意しましょう。
3.セキュリティ対策の必要性
クレジットカード情報を扱うため、適切なセキュリティ対策を講じる必要があります。
情報漏洩のリスクを減らすために、信頼できる決済システムを選ぶことが重要です。
情報漏洩などのトラブルは、パーソナルジムの信頼に大きな悪影響を与えるので注意しましょう。
クレジットカード決済で売上を伸ばすためのポイント

パーソナルジムにクレジットカード決済を導入する事で機会損失を避けたり高単価サービスを販売しやすくなります。
他にもクレジットカード決済の使い方によっては、売上アップに繋がる方法があります。
1. オンラインサービスの提供
クレジットカード決済を導入する事で同時にオンラインでの決済も導入出来る代行決済業者があり、オンライン決済を導入することで顧客は事前に支払いを完了できスムーズにサービスを利用できます。
また、オンライン決済が導入される事でパーソナルジムの店舗でのサービスだけでなくオンラインのパーソナルトレーニングや食事指導など事業規模の拡大にも繋がります。
2. サブスクリプションプランの提供
最近では、高額コースを一括購入する事のハードルが高くなっているのでパーソナルジムもサブスクリプションのプランに需要があります。
クレジットカード決済を導入すると決まったタイミングで自動決済をする事もできるので毎月定額の月額制プランの販売や継続がしやすくなります。
月額制のサブスクリプションを導入すると安定的な売上を確保できるので閑散期に入ってもパーソナルジムの経営が安定します。
決済代行業者の選び方

パーソナルジムにクレジットカード決済を導入する時は、クレジットカード会社とではなくクレジットカード決済導入業者と契約する事がおすすめです。
クレジットカード会社との契約は審査が厳しく複数のブランド(VISA,JCBなど)を使えるようにする為には1つ1つのブランドと契約しないといけません。
クレジットカード決済導入業者だとクレジットカード会社より審査が優しく1社のクレジットカード決済導入業者と契約するだけで複数ブランド利用できます。
そこで次にクレジットカード決済導入業者の選ぶ方を紹介します。
1. 手数料とコストを比較する
パーソナルジムでクレジットカード決済代行業者を導入する時は、手数料やコストの費用を比べて決済代行業者を選ぶようにしましょう。
クレジットカード決済を導入すると必ず決済金額に応じて数%の決済手数料が発生します。
1〜3%程の違いですが、年間のクレジットカード決済金額で見ると大きな差が生まれるので決済手数料の金額でクレジットカード決済代行業者を選びましょう。
決済代行業者の中には、決済手数料の他に1件ごとにかかる固定費用やシステムや決済端末の費用が加わるので予想される年間の決済金額の手数料と固定費やシステム費の総額で比較しましょう。
2. 対応する決済方法の種類
クレジットカード決済代行業者を導入するとクレジットカード決済だけでなく、QRコード決済や電子マネー決済にも対応している業者もあるので、QRコード決済や電子マネー決済にも対応しているクレジットカード決済代行業者を選ぶことでより多くの顧客のニーズに応えることができます。
特に、体験や単発利用、プロテインなどの物販は、スマホ決済の利用が増えているため柔軟に対応できる業者を選ぶことが望ましいです。
3. セキュリティ対策の充実度
クレジットカード情報を扱うため、セキュリティ対策がしっかりしている業者を選ぶことが重要です。
PCI DSS準拠のシステムを提供しているか、強固な不正対策が取られているかを確認しましょう。
情報漏洩は、パーソナルジムの信用低下に大きく関わるのでセキュリティ面で安心できるクレジットカード決済代行業者を選びましょう。
4. カスタマーサポートの充実度
端末の故障や決済トラブルが発生した際に迅速に対応してもらえるかどうかも大切なポイントです。
サポートの対応時間や、問い合わせ方法(電話・メール・チャットなど)を事前に確認しておくと安心です。
最後に
パーソナルジムにクレジットカード決済を導入することで、顧客の利便性が向上し、結果として売上アップにつながります。
特に、高単価プランの販売促進や継続利用の促進、無断キャンセルの防止など、多くのメリットがあります。
オンライン決済の導入や分割払いの活用など、効果的な運用方法を取り入れながらサービス規模を大きくし売上アップを目指しましょう。